貴重な白保サンゴ礁
沖縄県の石垣島は、八重山諸島の中心的な島で、観光スポットとしても大人気です。
石垣島の自然の美しさは定評があり、夏だけでなく冬でも、日本各地から寒さを逃れたい人たちが訪れます。
美しい自然界のなかでも、石垣島のサンゴ礁はすばらしいものです。
たとえば、白保サンゴ礁は、沖縄県石垣島東部にある石垣市白保地区の海岸に沿って続いています。
南北約10kmで、最大幅約1kmにわたって広がる裾礁です。
この白保サンゴ礁には、アオサンゴの大群落が広がっています。
これは、世界有数の規模を誇るとともに、北半球全体をみても最大と言われるほどです。
その他にも、ハマサンゴの巨大な群落、ユビエダハマサンゴ、マイクロアトールの群落が分布しています。
そして、30属70種以上の造礁サンゴの生息地でもあり、とても貴重な環境です。
現在、沖縄の多くのサンゴ礁は、オニヒトデの原因による食害や、赤土流出によって消失が危惧されています。
そのなかで、白保サンゴ礁は、オニヒトデによる食害を免れています。
良好な生態系を残している、数少ないサンゴ礁とさえいわれているのです。
イントラレーシック
2007年8月1日に、石垣島は西表国立公園に一部が編入されました。そうして「西表石垣国立公園」となったのです。
同時に、このさんご礁の白保地区は、海中公園地区に指定されました。
美しい自然が残る石垣島ですが、一方では、「石垣島に新空港を造ろう」という計画が立案されたことがありました。
しかしこの計画に対しては、新空港の環境への影響が懸念されています。
1979年に計画が発表されたのが、その「新石垣空港」です。当初は、白保地区の沖合に海上空港として建設される予定でした。
これは「白保海上案」です。
しかし、白保サンゴ礁の重要性が認識されてきたことから、反対運動が高まり始めました。
そのため1989年には、この白保海上案は撤回されることになったのです。
その後、白保地区北部のカラ岳付近に、空港を建設する案が出されました。
これが「カラ岳陸上案」です。最終的にはこれで決着し、新空港の着工が始まったのは2006年10月です。
2012年度末には、開港が予定されています。